飲酒運転はもちろん、二日酔いの運転もアウトになる?
■飲酒運転は犯罪
飲酒運転は道路交通法第65条と法律で禁止されているにも関わらず、現在も犯罪を起こす人が後を絶ちません。
近年、飲酒運転からの交通事故は増加傾向にあります。
2014年の年間飲酒運転取り締まり件数は約2万7千件で、死亡事故は約220件も発生したそうです。
アルコールを摂取すると認知力や判断力、運動能力などが低下してしまうので大事故を起こす危険性は高くなってしまいます。
ですので、車を運転する場合は絶対に飲酒は禁止です。
しかし、飲酒運転は見つからなければ大丈夫だと思い込んでいる人が多い事が、現状を招いていると考えられます。
■飲酒運転と法律について
酔って正常に運転が出来ない状態での運転を「酒酔い運転」と言い、罰則として「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」が命じられます。
行政処分の点数は35点なので、1回飲酒運転をしただけでも免許取り消しとなってしまうのです。
また一定濃度のアルコールが体内に残っている状態での運転は「酒気帯び運転」となり、こちらの罰金は「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」が命じられます。
行政処分の点数は濃度によって点数が13~25点に分けられ、13点は免許停止で済みますが25点だと免許取り消しになってしまいます。
さらに、同乗者や運転を命じた相手た相手も同等の罰則を命じられるので、お酒を飲んでいる場合に運転を勧める行為は禁止です。
そして、飲酒運転にも刑法が定められており、人を負傷させた場合は15年以上の懲役で死亡させた場合は1年以上の有期懲役で最長20年の懲役と思い罰則が命じられてしまいます。
そして飲酒運転は車のみに限らず自転車も軽車両に含まれるので、酒酔い運転の場合は同じく処罰の対象となるので注意しましょう。
■二日酔い運転も危険
お酒を大量に飲んだ翌朝は二日酔いに苦しむ方も多いのではないでしょうか。
翌日になったから大丈夫だと思い自動車や自転車に乗る方は多いと思いますが、二日酔いの運転は酒気帯び運転になってしまう可能性があるのです。
そもそも二日酔いは体内でのアルコール分解が追い付かないため、二日酔いのとして体に状態が表れてしまっています。
ですから、翌朝を迎えたからとアルコールが完全に抜けているとは考えにくいです。
さらに、アルコールの分解は個人差があり、体調が悪い時でも分解が遅くなってしまう事もあります。
その場合、少しの飲酒でも二日酔い起こしてしまう事も多いです。
息や体臭がお酒臭いと感じる時は、血液に分解されなかったアルコールが残っているために臭いが発生してしまいます。
二日酔いを起こしている時は酒気帯び運転にならないように、車などを運転するのは止めましょう。
ノンアルコールで酔うこともあるって本当?
■ノンアルコールが人気の理由
現在お店でノンアルコール飲料が増えてきており、お酒を扱う飲食店でもノンアルコールを提供している多いです。
それほどノンアルコール飲料は現代に浸透し、多くの人々から人気を得ています。
ノンアルコール飲料の人気は主に飲酒をしても車を運転できる事や、お酒が弱い人でも安心して飲む事ができるという理由が大半を占めています。
他にも、肝臓を休めたい時に飲む事や、食事中やリラックスタイムで気軽に1杯という風に飲む人も多いようです。
■ノンアルコール飲料の基準
ノンアルコール飲料は酔わないのでアルコールが含まれていないと思い込んでいる人も多いのではないでしょうか。
実はノンアルコール飲料には全くアルコールが含まれていないものと、1%未満のアルコールが含まれている飲料と2種類に分けられるのです。
日本ではお酒に課せられる税金の関係から1%以上のアルコールが含まれる飲料を「アルコール飲料」と定義しているので、アルコールが含まれていても1%未満であればノンアルコール飲料に定義されます。
■ノンアルコール飲料でも酔ってしまう
ノンアルコールという安全からつい飲み過ぎてしまう人も多いかと思いますが、ノンアルコールでも酔ってしまう事はあります。
全くアルコールが入っていない飲料であれば炭酸飲料水を飲んだ事と同様なのでアルコールの影響はありませんが、微量のアルコールが含まれている飲料であれば微量ですが飲酒した事になるのです。
ですから、例え1%であっても飲み過ぎてしまえば元のお酒と同じ濃度のアルコールを摂取してしまう事になります。
またアルコールの強さは人それぞれであり、弱い人でもノンアルコールは酔わないから安心だと過信してしまうのは危険です。
■運転前のノンアルコールを飲酒
アルコールを飲酒しての運転は非常に危険であり、法律で禁止しています。
またアルコールが体内に残っている状態でも酒気帯び運転として罰則が命じられてしまうので、運転前の飲酒は禁止です。
それならノンアルコールなら大丈夫だと思う方の多いでしょうが、アルコールの割合によっては飲酒運転と判定されてしまう事があります。
なぜなら、アルコール血中濃度は飲んだ量と体重が関係しており、体重70kgの人がアルコール5%の缶ビール350mlを飲んだ場合、アルコールが分解されるのに約2時間かかってしまいます。
ですから、ノンアルコールを大量飲酒した場合は同じような事になり、血中濃度が酒気帯び運転対象の0.03%以上と判定されれば飲酒運転となってしまうです。
酔ってないから大丈夫だとは思わず、車など運転する前にノンアルコール飲料を摂取する場合は気を付けましょう。
どうしてお酒を飲むと二日酔いになるの?
・脱水症状
お酒を飲むと利尿作用を催し、飲酒量以上の水分が排出されます。
この時、尿と一緒にカルシウムやマグネシウムなどの筋肉の収縮に関わる物質が排出されてしまい脱力感や疲労感を感じやすくなるのです。
他にも脱水症状が起こると喉の渇きなどを感じますが、その影響は体だけではなく、脳にも圧力がかかることになります。脳内の脳髄液が減少してしまい、これが吐き気や頭痛の原因となるのです。
アルコールを摂取すると、胃や腸で一旦吸収された後に血液から肝臓に送られて分解されます。血中のアルコール濃度が高いと、頭部の血管が拡張し、頭痛を発生させてしまいます。
アルコールを飲み過ぎると、胃粘膜を刺激し胃酸の分泌が増えます。胃酸過多によって胸焼けを起こしたり、気分が悪いなどの不快感に見舞われます。
お酒の合間に水やスポーツドリンクなどで十分に水分補給をしましょう。また、血中のアルコール濃度を薄めてくれる効果もあります。
冷却シートや冷たいタオルで首筋の血管を冷やすと、頭部の血管を収縮し、頭痛が緩和されます。
胃腸薬の服用で症状を和らげることが出来ます。二日酔いには、胃酸分泌抑制薬や胃粘膜保護剤がおすすめです。
プチ断食で内臓を休ませる
■プチ断食で内臓が復活?
飲酒をした後の断食は体の負担を軽減するのに効果的であると言われています。
断食と聞くと、何も食べてはいけない、とても過酷なイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし、プチ断食なら週末一日だけなど、期間も短めで始めることが出来ますし、手軽で精神的な負担も少なくて済みます。
断食とは言うものの、水分だけなら取って良いという方法や特定の食品なら食べて良いという方法などそのスタイルは様々です。
ですから、「固形物は食べない」「朝はバナナ一本だけ食べる」など自分でルールを作ることが出来るので無理なく断食することが出来ます。
■なぜ休息が必要なのか
飲酒後、大量に摂取したアルコールを分解する際、体内では多くのパワーを必要とします。
アルコールによって失われた水分やアルコール分解に必要な栄養素の不足は身体的な負担になりかねません。
お酒を飲んだ後、内臓は常に食べ物や飲み物の処理に大忙しの状態です。
そんな時こそ、お腹を休ませてあげましょう。
お酒に弱い人の場合、たくさんのお酒を飲めばお酒に強くなるというわけではありません。
アルコールの耐性が少ない人の場合、アルコールの摂取によって内臓の疲れが溜まりやすい傾向にあるため、体が休める日を作るという意味で断食は効果的であると言えるでしょう。
内臓を休めると、食べ物やアルコールの処理でいっぱいいっぱいだった内臓の免疫力が上がるため、本来の力を発揮するためのエネルギー供給が円滑に出来るようになります。
内臓の働きも強くなるので、初めての方には特におすすめです。
この休息期間によって体調を整える効果も期待出来るので、プチ断食は飲み過ぎた次の日が特におすすめです。
■プチ断食を行う際の注意点
断食の期間一日や二日といえども、急に何も食べなくなると体に負担が掛かります。
ですから、プチ断食を始めようと思ったら前日の夜は炭水化物を食べない、食事の量を少量にする、飲み物だけで済ますなどプチ断食に向けて体を慣らす事を意識して献立を考えると良いでしょう。
また、断食後も急に食べる量を増やすのはあまりおすすめ出来ません。
フレッシュジュースやスムージーなどの飲み物だけ、野菜だけのサラダなど徐々に普通の食事にシフトしていくのがおすすめです。
ダイエット目的の断食ではないため、カロリーではなく食べ物のを減らすことを意識してみましょう。
また、飲み物も食べ物も良く噛みながら摂取すれば消化時の負担を軽減することが出来ますので試してみてください。
お酒を飲んだらお風呂に入らない方がいいって本当?
「お酒を飲んだ後は熱いお湯に浸かってさっぱりしたい」・・そんな風に感じるのは飲み会の後だけではありませんよね。
飲み会の後のシャワー、皆さんはどうしていますか?
アルコールを摂取すると多少の汗を掻くために体温が下がります。
そのため飲み会の最中に体が冷えてきた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
よく、血圧が上がるからお酒を飲んだ後はお風呂に入ってはいけないなんて言葉を耳にしますよね。
確かに血圧が上がると動機が激しくなり心臓に負担が掛かる事が懸念されます。
お風呂に入ると疲れが取れリラックスできそうですが、実際は多くのエネルギーが必要なのです。
さて、飲酒後の入浴ですが、他にも注意が必要な理由がある事をご存じでしょうか。
ここでは飲酒と入浴の関係性を知り、上手にお酒と付き合っていく方法を提案していきます。
お風呂に入ると血行が良くなり肩の凝りがほぐれたり、筋肉の緊張がやわらいだりと疲れた時には持ってこいですよね。
しかし、飲酒後の入浴は別物。
注意せずに入ってしまうと以下のような症状が強くなる事もあるのです。
・お酒がまわり易くなる
よく夜風に当たって酔いを覚ますと言いますが、お風呂は火照った熱を覚ますどころかかえって体温を上昇させてしまいます。
お酒が回っている状態で湯船に浸かるのは体のふらつき等の危険があるためおすすめ出来ません。
・アルコールの分解を妨げる
お酒に強くなるには体内のアルコール分解速度を上げる事が近道!
とはいえ、お風呂に入ると分解速度が下がってしまうためアルコール分が残留する時間を増やしてしまう結果になります。
誰だって二日酔いにはなりたくないですよね。
・水分不足になる
お酒を飲むと、アルコールの利尿作用から体内は水分を排出しようとします。
そのため、飲酒後の体は水分不足状態。
その状態でお湯に浸かってしまうと汗によってさらに体内の水分が蒸発し、ひどい場合は脱水症状を引き起こしてしまうこともあります。
特に飲酒の場合、喉が渇いていなくても水分が足りていない状態なのでより危険度は高いと言えます。
以上のような症状が起こる可能性があることから、飲酒後に湯船に浸かるのは体にとって良い事とは言えませんよね。
特に短時間で大量に汗を掻いてしまうサウナはよりリスクが大きくなります。
飲酒の量にもよりますが、最低でも5時間はお風呂やサウナは控えましょう。
また、飲酒後は喉が渇いていなくても水分を取るよう心掛け、水分不足を意識して解消すると良いでしょう。
お酒による酔いは血中アルコール濃度が関係している?
■お酒に酔う訳
飲んだお酒は体内に吸収されていき、その吸収されたアルコールが血液中に混ざって脳に行き渡ります。
アルコールにはエチルアルコールと呼ばれる成分があり、そのエチルアルコールが脳を麻痺させる作用を持っていると言われています。
お酒に酔って気分がふわふわしたり、または記憶がなくなったりなどの症状は、脳の麻痺によって起こる現象です。
血液に混ざったアルコールはずっと体内に居続けるわけではなく、肝臓でのアルコール分解が済めばなくなっていきます。
このアルコール分解の速度はお酒に強い・弱いなどの体質の違いによって異なってくるため、アルコール分解が苦手とされている『お酒に弱い人』が酔いやすいのは、血液中のアルコール分解が飲酒の量に対して追いつかなくなるためです。
逆にお酒に強い人でも、お酒をどんどん飲み続けていくことで血中アルコール濃度は高くなっていきますので、お酒に弱い人と同様に酔いの症状が出てくるようになります。
■血中アルコール濃度が高くなると…
血中アルコール濃度が高くなっていくと、脳の麻痺もどんどん範囲を広げていきますので、その分体に様々な症状として表れるようになります。
主な症状としては気分が良くなる・陽気になってよくしゃべるなどの些細な変化から、酔いによってひとりで歩けなくなったり、意識を手放すなど様々です。
ですが、中には急性アルコール中毒を引き起こす可能性もありますのでご注意ください。
急性アルコール中毒は、短時間にたくさんのアルコールを摂取することで発生します。
アルコール分解が苦手な体質の人がお酒に強くなるために無理してたくさん飲んだ結果、急性アルコール中毒に…という話も多いため、お酒は無理せず自分のペースで飲むようにしましょう。
また、少しでもお酒への耐性をつけたい場合には、少しずつお酒の量を増やしていくことで強くなるといったケースもあるようです。
お酒に弱い人が急性アルコール中毒に『なりやすい』のは事実ですが、お酒に強い人でも一気に大量飲みをすることは危険ですので、注意しましょう。
■自分の血中アルコール濃度を知ろう
日頃お酒を飲んでいる中で、「自分は今血中アルコール濃度どのくらいだろう?」なんて気にする方は少ないと思います。
それに、濃度を知るための手段もありませんよね。
ですが、Web上で簡単に血中アルコール濃度を知る方法があるんです。
自分がその日飲んだお酒の種類や量を入力することで、おおよそのアルコール濃度を割り出し、体内からアルコールが抜けるまでかかる時間や二日酔いを防ぐために必要な水分量などが表示されるのでおすすめです。
飲酒量を把握するといった点でも便利ですので、ぜひお試しください。
アルコール度数を制する者は酔いを制す!?
■飲み放題の憂うつ
お酒があまり飲めない人にとって、飲み会の席で他の人と同様に楽しくお酒が飲めないのは辛いですよね。
特に飲み放題の時は、お酒があまり飲めないばかりに周りの人の飲むペースが気になる・・なんて事もあるかもしれません。
お酒に強くないけれど、せっかくの飲み放題なら量を気にせず好きなお酒を飲んで楽しみたいものです。
しかし、お酒は好きだけど弱くて量が飲めないという人の場合、意識的にセーブしながら飲まないと後々後悔してしまう結果にもなりかねません。
しかし、お酒をあまり飲めないという方でも飲み方を工夫すればお酒の席で損する事がないのです。
せっかくの飲み会だから飲めない人でも楽しくお酒を飲みたいですよね。
では、その工夫とは一体何でしょうか?
今回はおすすめの方法を紹介していきます。
■アルコール度数を制してお酒に強くなる!
アルコールが高いお酒といえば、まず思いつくのはなんでしょうか。
ウォッカやテキーラ、ジンなどは代表的なものと言って良いでしょう。
これらの割らないお酒の場合、いくら美味しくても飲めない人にとってはキツいものがありますよね。
では反対に、アルコール度数が低いものはなんでしょうか?
リキュールをソーダやジュースで割ったカクテルは美味しいうえに酔いが回る速度が遅いのでおすすめです。
カクテルは、基本的にアルコールをウーロンやジュースで割ったものですからお酒をコップ一杯飲むのとでは格段に量が違いながらも少しづつお酒が飲めて良いですよね。
リキュールにも種類によってアルコール度数が異なります。
そのため、アルコール度数が低いリキュールを把握しておけば、そのリキュール使ったカクテルであればお酒に強くなくとも比較的安心して飲む事が出来るでしょう。
■アルコール度数の知識に強くなる!
お酒に弱くても飲めるお酒はたくさんあります。
しかし、いくらお湯やソーダで割っていても酔ってしまうお酒の種類は存在します。
例えば、サワー系のお酒は炭酸を使っているお酒よりもアルコール吸収率が高くなり酔いやすいと言われています。
また、醸造酒など不純物が多いと言われているお酒の場合は二日酔いになりやすい、悪酔いしやすいといったデータもあるため、アルコール度数以外にも留意するべき点はありそうです。
しかし、アルコール度数を知っておけば、どんなお酒を選べば良いかの判断がしやすくなりますし、すぐに眠くなるなどの症状を緩和する事が出来そうです。
まずは、あなたに合ったアルコール度数を見つけてみましょう。