お酒による酔いは血中アルコール濃度が関係している?
■お酒に酔う訳
飲んだお酒は体内に吸収されていき、その吸収されたアルコールが血液中に混ざって脳に行き渡ります。
アルコールにはエチルアルコールと呼ばれる成分があり、そのエチルアルコールが脳を麻痺させる作用を持っていると言われています。
お酒に酔って気分がふわふわしたり、または記憶がなくなったりなどの症状は、脳の麻痺によって起こる現象です。
血液に混ざったアルコールはずっと体内に居続けるわけではなく、肝臓でのアルコール分解が済めばなくなっていきます。
このアルコール分解の速度はお酒に強い・弱いなどの体質の違いによって異なってくるため、アルコール分解が苦手とされている『お酒に弱い人』が酔いやすいのは、血液中のアルコール分解が飲酒の量に対して追いつかなくなるためです。
逆にお酒に強い人でも、お酒をどんどん飲み続けていくことで血中アルコール濃度は高くなっていきますので、お酒に弱い人と同様に酔いの症状が出てくるようになります。
■血中アルコール濃度が高くなると…
血中アルコール濃度が高くなっていくと、脳の麻痺もどんどん範囲を広げていきますので、その分体に様々な症状として表れるようになります。
主な症状としては気分が良くなる・陽気になってよくしゃべるなどの些細な変化から、酔いによってひとりで歩けなくなったり、意識を手放すなど様々です。
ですが、中には急性アルコール中毒を引き起こす可能性もありますのでご注意ください。
急性アルコール中毒は、短時間にたくさんのアルコールを摂取することで発生します。
アルコール分解が苦手な体質の人がお酒に強くなるために無理してたくさん飲んだ結果、急性アルコール中毒に…という話も多いため、お酒は無理せず自分のペースで飲むようにしましょう。
また、少しでもお酒への耐性をつけたい場合には、少しずつお酒の量を増やしていくことで強くなるといったケースもあるようです。
お酒に弱い人が急性アルコール中毒に『なりやすい』のは事実ですが、お酒に強い人でも一気に大量飲みをすることは危険ですので、注意しましょう。
■自分の血中アルコール濃度を知ろう
日頃お酒を飲んでいる中で、「自分は今血中アルコール濃度どのくらいだろう?」なんて気にする方は少ないと思います。
それに、濃度を知るための手段もありませんよね。
ですが、Web上で簡単に血中アルコール濃度を知る方法があるんです。
自分がその日飲んだお酒の種類や量を入力することで、おおよそのアルコール濃度を割り出し、体内からアルコールが抜けるまでかかる時間や二日酔いを防ぐために必要な水分量などが表示されるのでおすすめです。
飲酒量を把握するといった点でも便利ですので、ぜひお試しください。